
HOSS BUILD ARCHIVE / PLAMAX SIRBINE
有機的な造形を、塗り分けと陰影で楽しむ
PLAMAX サーバインを制作しました。
普段作っているMGとは違い、関節を動かしてポーズを変えるキットではありません。立ち姿の造形を楽しみながら、外装と関節の質感を塗り分けて仕上げました。
今回工夫したのは、塗装前に手足を切り離し、真鍮線で元の位置に戻せるようにしたことです。組み立てたままでは作業しにくい部分へ筆が届き、塗り分けを進めやすくなりました。
この記事では、切り離す前の準備、肩の後ハメ加工、塗装レシピ、完成後に気づいた反省点を紹介します。これは私が今回選んだ方法の一例です。切断加工は必須ではなく、組み立て順や部分塗装で対応する方法もあります。
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01 / KIT REVIEWPLAMAX サーバインはどんなキット?


メーカーの仕様では、PS製の組み立て式プラスチックモデルで、ポーズ固定仕様、ノンスケール、全高約150mmです。組み立てには工具と接着剤を用意します。
私が普段制作しているMGと比べるとパーツ数は少なく感じました。ただ、パーツが少ないことと、塗装まで手軽に完成できることは別です。接着する順番や、どの段階で塗り分けるかを考えて進めました。
有機的な曲面や鋭い外装、盾の細かい装飾が見どころです。まずは仮組で取り付け位置を確認し、塗装後に組み立てられるように準備します。
02 / CUT & ALIGN手足を切り離して、塗り分けやすくする


関節まわりは筆塗りで仕上げたかったので、手足を切り離して作業する方法を選びました。
切り離したあとに位置がずれないよう、先に関節付近の隙間をUVレジンで埋め、切断予定の部分を通る1mmの穴をあけています。そのあと模型用のノコギリで切り離しました。
先に穴をあけるのは、切断後の両側に共通する位置合わせの基準を残すためです。切り離してから別々に穴をあけるより、元の位置へ戻す作業を進めやすくなります。
切断には、狭い部分へ刃を入れられる模型用ノコギリを使います。切断位置と刃の厚さを確認し、少しずつ進める工程です。
1mm真鍮線を使って元の位置に戻す


切断前にあけた穴へ1mmの真鍮線を通すことで、手足を元の位置へ戻せるようにしています。レジンキットなどを作るときにも使っていた方法です。
今回は可動関節を作るためではなく、塗装中にパーツを分け、最後に位置を合わせるための加工です。接着前には差し込み具合と角度を確認します。
今回の位置合わせに使ったのは1mmの穴と1mm真鍮線です。穴あけ用のピンバイス・1mmドリルと真鍮線を組み合わせます。道具のメーカーは制作記録で確認できていないため、掲載する商品は用途の候補として紹介します。
03 / ASSEMBLY肩の後ハメ加工と合わせ目処理

肩は最後に取り付けられるよう、先に組み立てておきました。取り付け時に引っかかる部分を少しずつ削り、塗装後に組めるよう調整しています。
削る量を一度に増やすと、保持しにくくなる可能性があります。取り付けを確かめながら、必要なところだけ調整しました。
合わせ目は、完成後に目立つところを中心に処理しました。MGでは武器などの一部で行うことが多い作業ですが、今回は本体の造形を見ながら進めています。
04 / PAINTINGダンバインを参考にした塗装と質感の表現


色を決める際はダンバインを参考にしました。外装は骨や爪が変化したようなイメージ、関節は生物らしい湿った質感を意識しています。
本体は白にクリアレッドとクリアブルーを加えた色を下に置き、白でグラデーションをつけました。外装と関節の色を変えることで、有機的な造形を引き立てています。
| 部位 | 制作記録にある塗装内容 |
|---|---|
| 本体外装 | 下塗り:白+クリアレッド+クリアブルー/上塗り:白によるグラデーション |
| 関節 | ガンダムカラー UG11 MSシャアレッド |
| 足・首 | グリーン(本文記録。配合・品番は未記録) |
| 装飾 | ガンダムマーカー ゴールド |
| 盾の周囲 | 本体と同じ |
| 盾の内側 | 下塗り:クランベリーレッドパール/上塗り:UG10 MSシャアピンクによるグラデーション |
| 盾の装飾 | ゴールド |
| 剣の刀身 | シルバー |
| 塗り分けの境界 | タミヤ スミ入れ塗料 ダークブラウン |
当時の記録には調色比率や希釈率が残っていないため、表は使用色の参考としてまとめています。
細かい装飾はゴールドでアクセントを付ける

細かな装飾には、ガンダムマーカーのゴールドを使いました。淡い外装と赤系の色の間に金色が入ることで、盾や頭部の装飾が見やすくなります。
05 / FINISHED GALLERY完成ギャラリー
制作期間は約10日間でした。手足を分けて作業したことで、塗り分けを進めやすく感じました。
今回の仕上がりでは、外装と関節の質感の違いが気に入っています。普段のMGとは違う造形を塗ることで、色を考える楽しさも味わえました。






06 / BUILD NOTES作って気づいた反省点
クリアパーツの白化が残った
クリアパーツをランナーから切り離す際、パーツに近い位置で切ったため白化させてしまいました。今回は塗装でも目立たなくすることができず、反省点として残っています。
次に作るときは、最初の切断位置に余裕を持たせ、残したゲートを段階的に処理したいと思います。
足首の角度は接着前に確かめたい
完成後、少し前傾しているように感じました。足首の取り付けが影響したのかもしれませんが、原因は断定できていません。
固定ポーズの作品では、小さな取り付け角度の違いも立ち姿に表れます。次回は接着前に正面と側面から全体を確認したいです。
07 / AFTERWORD贈り物として制作したサーバイン
今回のサーバインは、以前お世話になった知人への贈り物として制作しました。受け取ってくれる人がいることも、完成まで進めるモチベーションになりました。
手足の切り離しは、私には塗り分けの失敗を減らしやすい方法でした。ただ、すべての人に必要な加工ではありません。自分が塗りたい部分と組み立て順を見て、取り入れやすい工夫から試してみてください。
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