02|塗装技法 / PEARL PAINTING
ガンプラのパール塗装とは?
下の色を残しながら、光の当たり方で反射を加える塗装。
光沢だけでなく、つや消し仕上げまで実例で整理します。
パール塗装は、下地色を完全に隠すのではなく、その上へ反射する層を重ねて見え方を変える塗装です。
白、紫、赤、黒など、下に置く色によって同じパールでも印象が変わります。さらに最後を光沢で仕上げるか、つや消しで仕上げるかでも質感は大きく変わります。
パール塗装は「パール色を塗る」のではなく、「下の色に反射を足す」と考えると整理しやすくなります。
メタリック塗装との違い
| 比較 | パール塗装 | メタリック塗装 |
|---|---|---|
| 主役 | 下地色+反射 | 金属粒子そのものの色と反射 |
| 下地 | 完成色の一部として積極的に使う | 黒や光沢下地の影響が大きい |
| 見え方 | 角度で色味や光が変化 | 金属らしい強い反射 |
| トップコート | 光沢・つや消しの両方が使える | 塗料によってはクリアで質感が変わる |
下地色が重要な理由
パール層は下の色を完全に隠すための層ではありません。白の上へ暖色系パールを重ねれば柔らかい反射になり、紫や黒の上へホワイトパールを重ねると、暗い色の中に明るい反射が加わります。
そのため、パールを吹く前のベースカラーが完成時の色味をほぼ決めています。パールだけで色を作ろうとせず、まず下地色を完成させてから反射を足していく方が扱いやすくなります。
パールは厚く吹きすぎない
パール層を重ねすぎると、せっかく作った下地色が見えにくくなり、全体が白っぽく見えることがあります。最初から強いパール感を狙わず、薄く重ねて光の変化を確認します。
光沢とつや消しで印象は変わる
パール塗装は光沢仕上げだけの技法ではありません。光沢にすると反射がはっきり見え、曲面や外装の存在感を強くできます。一方、つや消しを重ねると反射が柔らかくなり、内部フレームや機械部の落ち着いた質感にも使えます。
CASE 01|MG キュベレイ・アンベリール
大型曲面にパールとグロスを組み合わせた、光沢パールの主作例。

| 部位 | 工程 |
|---|---|
| 白外装 | サーフェイサーホワイト1500 → クールホワイト → トパーズゴールド |
| 紫外装 | サーフェイサーグレー → パープル → ホワイトパール |
| 内部 | サーフェイサーブラック1500 → ホワイトパール |

白はトパーズゴールド、紫はホワイトパールを使い、同じ「パール仕上げ」でも下地色ごとに見え方を変えています。大型曲面が多いため、パール層と光沢面の効果が分かりやすい作例です。
CASE 02|MG ガンダムXX
クランベリーレッドパールを、つや消しクリアで落ち着かせた内部フレーム。

制作記録では、ブラックサーフェイサー → クランベリーレッドパール → つや消しクリアという工程でインナーを塗装しています。パールの反射を残しながら艶を抑えることで、外装とは違う落ち着いた質感にしています。
CASE 03|ジョニー・ライデン専用ザクII
メタルブラックの上へホワイトパールを重ね、最後につや消しで仕上げた応用例。

基本色は、ブラックサーフェイサー1500 → メタルブラック → ホワイトパール → つや消しクリア。下にメタリックカラーを置いてからパールを重ねるため、単純なパール塗装とは違う複雑な反射になります。
パールは外装を華やかに見せるだけでなく、内部フレームや機械部へ控えめな反射を加える使い方もできます。
よくある失敗と見直すポイント
| 症状 | 見直すポイント |
|---|---|
| パール感が強すぎる | 一度に厚く吹かず、下地色が残るところで止める。 |
| 下地色が消える | パール層の回数や吹き付け量を減らす。 |
| 粒子感が荒い | 吹く距離と塗料量を見直し、乾きすぎた状態で付着させない。 |
| 反射が均一でない | 左右パーツを並べ、同じ回数・方向で重ねる。 |
| 光沢にしたら表面の傷が目立つ | パールを吹く前に下地の表面を整える。 |
グロス塗装との違い
パール塗装は反射する粒子を加える塗装で、グロス塗装は表面自体を滑らかにして艶を作る仕上げです。キュベレイ・アンベリールでは、この2つを組み合わせています。
まとめ|パールは下地色と艶で表情が変わる
パール塗装は、パール塗料単体で完成色を作るのではなく、下地色と組み合わせて反射を加える技法です。
キュベレイ・アンベリールのような光沢仕上げ、ガンダムXXのようなつや消しパール、ジョニー・ライデン専用ザクIIのようなメタリックとの組み合わせまで、同じパールでも見え方は大きく変わります。
最初は小さなパーツで下地色とパールの組み合わせを試し、光沢・半光沢・つや消しでどう変わるか確認すると、狙った質感を作りやすくなります。
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金属感を強く出す
金属粒子そのものの反射を扱うならメタリック塗装へ。
表面の艶を整える
曲面の反射や光沢面を作るならグロス塗装へ。