ガンプラのグロス塗装とは?
光を反射する仕上げは、色そのものだけでなく塗装面の状態まで見せます。MGキュベレイ・アンベリールで実際に行った下地づくり、パール塗装、塗膜トラブルの修復から、グロス仕上げで意識したポイントを整理します。
普段はつや消し仕上げを使うことが多いのですが、MGキュベレイ・アンベリールでは、大型バインダーと滑らかな曲面を生かすため、久しぶりに光沢を意識した仕上げに挑戦しました。
単に表面を光らせることではなく、塗装面を整え、光の反射によって曲面や色の積層を見せる仕上げとして整理します。
グロス仕上げでは、なぜ下地が重要なのか
キュベレイ・アンベリールは大型の曲面パーツが多く、塗装面の状態が完成時の反射へ直接現れました。仮組みの段階でモールドを彫り直し、各パーツの表面を確認しながら工程を進めています。
つや消しでは目立ちにくい小さな荒れも、反射が強くなると見えやすくなります。そのため、グロス塗装では塗る前の表面確認そのものが仕上がりに直結します。
ホワイト下地の選択肢制作記録では「サーフェイサーホワイト1500」を使用しています。下の商品は同系統のMr.フィニッシングサーフェイサー1500 ホワイトのスプレータイプです。
大型曲面を、光の変化で見せる
白い外装はサーフェイサーホワイト1500 → クールホワイト → トパーズゴールド。紫はサーフェイサーグレー → パープル → ホワイトパールと重ねています。単色で終わらせず、光の当たり方によって見え方が変わる構成にしました。


白・紫の大きな曲面では、色とパール層だけでなく、表面の整い方まで含めて完成時の印象が決まりました。
白い外装で実際に使ったパール塗料クールホワイトの上からMr.クリスタルカラー トパーズゴールドを重ね、白い曲面に光の変化を加えています。
塗膜クラックが起きたとき
制作途中、厚く塗りすぎたためか塗膜にクラックが入りました。そこでスポンジヤスリを使い、段差が目立たなくなるところまで表面を削ってから再塗装しています。


表面の異常が反射で見えやすいため、一度削って整えてから塗り直す方が結果的に近道でした。
実際の塗装レシピ
ワンポイントにはレッドゴールド、指関節にはエナメルのチタンシルバーも使っています。メッキシルバー部分は、メッキ感を残すためトップコートやクリアーを重ねずに仕上げました。
紫と内部フレームで実際に使ったパール塗料紫の外装と内部フレームにはMr.カラー ホワイトパール C151を重ね、光が当たったときに下の色を残しながら反射が変わるようにしています。
グロス塗装で分かったこと
1. 曲面ほど表面状態が目立つ
大きなバインダーのような曲面は、光が広く反射するため塗装面の状態が分かりやすくなります。
2. 厚く塗ればきれいになるわけではない
今回のクラックは、厚く塗りすぎたことが原因の可能性があります。少なくとも、問題が出た後は一度表面を整えてから再塗装することで完成まで戻せました。
3. 質感差を残す場所を決める
パール、蛍光色、メタリック、メッキをすべて同じ反射にそろえるのではなく、場所ごとに違う反射を残すことで作品全体の情報量を作っています。
制作期間と作業量
開封から完成までは約18日、塗装工程は夜の作業を中心に約5日でした。途中の塗膜クラック修復も含む記録です。グロス塗装は塗る時間だけでなく、表面を確認して修正する時間も工程の一部になります。
この技法を使用した作品
まとめ|グロス塗装は、表面を見せる塗装
MGキュベレイ・アンベリールの制作では、光沢を意識することで、大型曲面の状態やパール層の反射が完成時の印象へそのままつながりました。一方で塗膜クラックも発生し、表面を削って再塗装する修復も経験しています。
グロス塗装では、色を吹くことだけでなく、塗装前から完成まで表面を確認し続けることが重要でした。

