ガンプラを最後まで完成させるコツ|モチベーションに頼らない作り方

ランナーを整理した制作机で組み立て中のダブルゼータガンダム

ガンプラを買ったときは「今回はここまで作りたい」と思っていても、制作が進むうちに手が止まることがあります。仮組みは楽しかったのに表面処理で止まったり、本体は完成したのに武器や付属品だけ残ったり。

MGを中心に何十体も作ってきましたが、最初から最後まで同じ熱量で作れたキットばかりではありません。

そこでこの記事では、モチベーションを高く保ち続ける方法ではなく、モチベーションが下がっても完成へ戻りやすい制作方法をまとめます。

モチベーションを管理するのではなく、制作を管理する。

全部を完璧にやろうとせず、今の自分に合った工程を選び、休むときは再開地点を残す。これだけでも一体を完成まで持っていきやすくなります。

この記事でわかること

  • 完成の目標と工作量を、自分に合った範囲に絞る方法
  • 作業の順番や区切り方を工夫して、負担を減らす方法
  • 一時休止しても再開しやすい記録の残し方

久しぶりに復帰した方も、親子で楽しむ方も、まずは自分たちの「ここまでできたら完成」を決めてみてください。塗装や改造は必須ではなく、組み立てだけで完成としても構いません。

01|完成した姿を想像できるキットを選ぶ

これまでの制作を振り返ると、「この機体はこんな雰囲気にしたい」「この塗装を試してみたい」と完成イメージを持って買ったキットは、比較的完成まで進みやすい傾向がありました。

反対に、「安かったから」「珍しかったから」という理由だけで買ったキットは、作り始める理由が見つからず積みプラになりやすいことがあります。ただし、積んでおくこと自体が悪いわけではありません。

「欲しいキット」と「今作りたいキット」は別物。今すぐ作る理由がないなら、完成イメージが浮かぶまで待つのも一つの選択です。

02|最初から全部やろうとしない

合わせ目消し、表面処理、ディテールアップ、全塗装、デカール、ウェザリング、3Dプリントパーツ。できることが増えるほど、一体に詰め込みたくなります。

ですが、使える技術を全部使うことと、良い作品を完成させることは同じではありません。私自身、プラ板やパテを使った工作を増やしすぎて、途中から作業量そのものが負担になったことがあります。

そこで仮組みの段階で、「今回はこのキットで何をやるか」を決めておくと進めやすくなります。

  • 今回は組み立てを丁寧に仕上げる
  • 今回は全塗装まで行う
  • 今回はウェザリングを試す
  • 今回は一部だけディテールアップする
  • 新しい技法は一つだけ追加する

塗装前のゲート処理やヒケ処理をどこまで行うか迷った場合は、ガンプラの表面処理とは?|塗装前のゲート処理・ヒケ・ヤスリがけを実例で解説も参考にしてください。

03|今の自分より「少し上」を目標にする

SNSや動画では、驚くほど手の込んだ完成品を見ることができます。参考になる一方、その完成度をそのまま自分の目標にすると、必要な工程が一気に増えてしまいます。

私が作りやすいと感じるのは、他人の最高傑作ではなく、自分の前作を基準にする方法です。

  • 前回よりゲート跡をきれいにする
  • 初めてデカールを少し増やしてみる
  • 初めてウェザリングを加えてみる
  • 一部分だけ新しい塗装方法を試す

一体ごとに一つ増やすくらいなら、新しい技術を試しながら完成まで進めやすくなります。

MG ザクIIF2型の内部フレームをガンダムマーカーで部分塗装する工程
F2ザクの内部フレームをマーカーで部分塗装。「今回はここだけ」と範囲を絞ることも、仕上げ方の一つです。

04|面倒な工程を最後に集めすぎない

以前は本体を先に進めていましたが、最近は武器や付属品を先に塗装することがあります。本体が完成すると、それだけで「ほぼ完成した」という気分になり、残っている武器の処理が急に面倒に感じることがあるからです。

これは武器から作るのが正解という話ではありません。自分が後回しにすると雑になりやすい工程が分かっているなら、元気なうちに少し進めておくという考え方です。

  • 武器やシールドを先に処理する
  • 大量の同じパーツは数回に分ける
  • デカールを一晩で全部貼ろうとしない
  • 本体完成後に大きな作業を残しすぎない

05|作業を小さく区切る

「今日はガンプラを作る」と考えると、作業範囲が大きすぎて机に向かうこと自体が面倒になることがあります。そんなときは、やることをかなり小さくします。

  • 右脚だけ仮組みする
  • 武器だけゲート処理する
  • デカールを10枚だけ貼る
  • 30分だけヤスリ掛けをする

途中で止めても構いません。毎日作ることより、次に何をすればいいか分かる状態を残す方が、私には再開しやすい方法でした。

制作時に使っているニッパーやヤスリ、分解用ツールなどは、ガンプラ制作で実際に使っている道具まとめに整理しています。

06|単調な作業を苦痛にしない工夫

長時間のパーツ整理や単純な組み立てなどは、集中力より作業時間の長さが負担になることがあります。私はそうした工程では、動画やアニメを流しながら作業することがあります。

ただし、すべての工程を「ながら作業」にしているわけではありません。安全を優先し、作業内容によっては映像を止めて手元へ集中します。

動画を流しながらでも比較的進めやすい作業

  • パーツ整理
  • デカール整理
  • 単純な組み立て作業
  • 安全を確認しながら行う軽いヤスリ掛け

手元への集中を優先する工程

  • デザインナイフなど刃物を使う加工
  • ニッパーで細かな切断を行う場面
  • エアブラシ塗装
  • 接着剤や溶剤を扱う作業
  • 穴あけなど危険を伴う加工

動画は作業を楽にするための脇役です。危険な工程では、映像より作業そのものへ集中します。

07|作っているMSが登場する作品を見る

制作中に映像を見る場合、最近は今作っているMSが登場するガンダム作品を選ぶことが多くなりました。

これは単なる暇つぶしではありません。劇中の機体を見ることで、完成イメージを保ちやすくなるからです。

  • 機体がどのように動くかを見る
  • 武装の使われ方を確認する
  • 戦闘シーンの雰囲気を見る
  • 宇宙・地上・砂漠など運用環境を確認する
  • ウェザリングや塗装の方向性を考える
  • 制作中の機体への興味を切らさない

たとえばウェザリングをする場合も、「どのくらい汚すか」だけではなく、「劇中のこの戦闘後くらいの状態にしたい」と考えると、仕上げの方向を決めやすくなります。

現在はNetflixやPrime Videoなど、そのとき視聴できる配信サービスを使っています。サービスそのものが目的ではなく、作っている機体の登場作品を見ることを制作の一部にするという使い方です。

08|一時休止は失敗ではない

一つのキットを最後まで連続して作る必要もありません。現在制作しているPLAMAX ヴェルビンは一旦休止し、再販時期を意識してMG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの仮組みを先に進める予定です。

これはヴェルビンを途中で投げ出したというより、目的を決めて一時停止し、別の制作を先に進めるという制作管理です。

休止するときに重要なのは、再開地点を残しておくことです。

  • 現在どこまで完成しているか
  • 次に行う工程
  • 使用した塗料や色
  • 外して保管しているパーツ
  • 修正が必要な箇所

この情報が残っていれば、数週間後でも再開しやすくなります。ヴェルビンの現在までの工程は、PLAMAX ヴェルビン制作記①|仮組み・下処理・肩のマグネット加工に記録しています。

09|自分なりの締め切りを作る

ブログを始めてからは、「次の記事を書くまでにここまで進めよう」という疑似的な締め切りができました。これも制作を続けやすくなった理由の一つです。

締め切りといっても、仕事の納期のように厳しくする必要はありません。次の休日までに片脚、今週は武器だけ、完成したら写真を撮るなど、次の区切りを一つ決めるだけでも十分です。

制作記録をブログやSNSに残したり、途中写真を撮ったりすることも、次に再開するきっかけになります。

10|完成させることを優先した制作例

ブログ初期に制作したMG MS-06F-2 ザクIIF2型は、現在のようなエアブラシや3Dプリンターを使わず、基本工作・缶スプレー塗装・ウェザリングを中心に完成させた作例です。

大掛かりな改造をしていなくても、一体の作品として完成させることはできます。使った技術の数が、そのまま作品の価値になるわけではありません。

缶スプレー塗装とウェザリングで完成させたMG ザクIIF2型 連邦軍仕様
基本工作・缶スプレー塗装・ウェザリングで完成させたF2ザク。大掛かりな改造を加えなくても、自分なりの一体に仕上げられます。

当時の制作内容は、缶スプレー+ウェザリングで作るMG MS-06F-2 ザクIIF2型(連邦軍仕様)で紹介しています。

まとめ|完成させることも模型技術の一つ

ガンプラ制作では、ずっと高いモチベーションを保つことより、やる気が下がっても戻ってこられる状態を作ることの方が大切だと考えています。

  • 完成イメージがあるキットから始める
  • 一体にやることを詰め込みすぎない
  • 自分の前作より少し上を目標にする
  • 苦手な工程を最後に集めすぎない
  • 作業を小さく区切る
  • 休止するときは再開地点を残す

完成してから「もっとこうすればよかった」と思うこともあります。でも、その反省は次の一体で試せます。一体を完成させた経験そのものが、次の制作に使える技術になります。

これまで完成させた作品は、WORKS / 制作作品一覧にまとめています。技法だけでなく、「どこまでやれば一体として完成するか」という視点でも見てもらえればと思います。

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