ガンプラに金属パーツを使う|ディテールと質感を変える追加工作

ケンプファーの完成写真とメッシュパイプ・ドワッジの金属ディテールを使った03-02のアイキャッチ

HOSS GUNPLA LABORATORY / ADVANCED TECHNIQUES

03-02METAL DETAIL

金属パーツで
ディテールアップ

小さな部品で、質感と密度を変える。ケンプファー・イフリートカスタム・ドワッジの加工記録から、選び方と組み込み方を整理します。

03-02 金属パーツでディテールアップ。実際のケンプファーと金属パーツの加工写真

金属パーツを、何のために使うか

金属パーツのよさは、少量でも素材の違いが見えることです。平面へ小さな金属ディテールを埋め込む、動力パイプをメッシュに置き換えるなど、機体の形を大きく変えずに細部を加えられます。

このブログでは、金属の反射やメッシュの細かい網目を、塗装したプラパーツと組み合わせてきました。全部を置き換えるのではなく、完成時に見せたい場所を選んで使います。

埋め込み型
金属パーツ本体を穴へ入れる方式。イフリートカスタムでは2.5mmの穴を加工しました。
裏側の突起で固定
見えている頭の大きさと、差し込む軸の太さは別です。ドワッジの作例では1mmの穴を使いました。
メッシュパイプ
細かな網目で動力パイプの表情を変えます。芯の有無や接続方法をキットに合わせて決めます。

穴の大きさは作例の記録です。別の商品を使うときは、パーツの軸径・外径と、キット側の厚みを測って決めてください。

CASE 01|MG ケンプファー

首下と腕へ金属のディテールを加えた例です。腹部の動力パイプはキットの形を活かし、必要な場所に絞って素材を変更しています。

使ったもの
首下のメッシュパイプと4mmメタルパイプ、腕へ埋め込む金属ディテール。
必要だった理由
首まわりの配管と腕の平面へ、素材の違いと細部を加えるため。
組み込み方
首下の配管をメッシュとメタルパイプで構成。腕にはパーツに合う穴を開け、金属ディテールを取り付けました。
完成時の効果
塗装した外装の中に、金属の反射と配管の網目が残り、近くで見たときの密度が増しました。
首下に追加したメッシュパイプとメタルパイプ。腹部の動力パイプはキットの部品です。
首下に追加したメッシュパイプとメタルパイプ。腹部の動力パイプはキットの部品です。
腕へ取り付けた金属ディテール。肩の白い追加部品はプラ棒です。
腕へ取り付けた金属ディテール。肩の白い追加部品はプラ棒です。
腕の穴あけ工程。元記事では電動ドリルの力が入りすぎ、パーツが割れた経験も記録しています。
腕の穴あけ工程。元記事では電動ドリルの力が入りすぎ、パーツが割れた経験も記録しています。
塗装後のケンプファー。金属ディテールとメッシュの質感が見える完成状態。
塗装後のケンプファー。金属ディテールとメッシュの質感が見える完成状態。

この作例では金属パーツを塗装せずに仕上げるため、外せる状態で加工しました。穴あけでは電動ドリルで割れた経験があり、元記事でもピンバイスで慎重に進める考え方を紹介しています。

首下・腕の加工記録を見る

ケンプファーの完成作例を見る

CASE 02|RE/100 イフリートカスタム

埋め込み式の金属パーツと、針金を芯にしたメッシュパイプを組み合わせた例です。取り付け方が違う二つの工作を、同じ機体で試しています。

使ったもの
穴へ埋め込む金属ディテールと、動力パイプ用の針金・メッシュパイプ。
必要だった理由
外装の細部と、頭部・腹部の動力パイプへ違う素材の表情を加えるため。
組み込み方
金属ディテールは2.5mmの穴へ埋め込み。動力パイプは針金で形を作り、メッシュをかぶせました。
完成時の効果
外装の小さな金属ディテールと、動力パイプの細かな網目が、機体のアクセントになります。
2.5mmの穴へ埋め込んだ金属ディテール。
2.5mmの穴へ埋め込んだ金属ディテール。
針金で形を作り、メッシュパイプをかぶせる工程。
針金で形を作り、メッシュパイプをかぶせる工程。
メッシュへ置き換えた動力パイプ。接続位置とカーブを実物で合わせています。
メッシュへ置き換えた動力パイプ。接続位置とカーブを実物で合わせています。

同じ記事で追加した1mmプラ棒は、金属パーツとは別の工作です。素材ごとに役割を分けると、何を交換するか選びやすくなります。

埋め込み加工と動力パイプの制作記録を見る

イフリートカスタムの完成作例を見る

CASE 03|MG ドワッジ

金属パーツの裏側にある突起を利用した取り付けと、肩の動力パイプの交換を行った例です。控えめな追加工作でも、細部の見え方は変わります。

使ったもの
裏側に突起がある金属ディテールと、肩のメッシュパイプ。
必要だった理由
外装へ小さなアクセントを足し、肩まわりの動力パイプの質感を変えるため。
組み込み方
1mmの穴へ金属パーツの突起を差し込み。肩の別パーツになっている動力パイプを外し、長さを合わせたメッシュパイプを取り付けました。
完成時の効果
金属ディテールの反射と肩まわりの網目が、外装へ細部の表情を加えました。
1mmの穴へ裏側の突起を差し込んだ金属ディテール。
1mmの穴へ裏側の突起を差し込んだ金属ディテール。
肩の動力パイプをメッシュへ交換した状態。
肩の動力パイプをメッシュへ交換した状態。

この作例では差し込みだけでしっかり固定できましたが、保持力はパーツごとに異なります。仮合わせで緩さや抜けやすさを確認し、必要に応じて固定方法を決めます。HGディテールパンチで作った追加部品はプラ板の工作です。

金属ディテールと肩の加工記録を見る

ドワッジの完成作例を見る

穴あけ・仮合わせ・固定の進め方

01|場所を決める
完成時に見える場所を選び、裏側の厚みと可動部への干渉を確認します。
02|寸法を確認
頭の外径と固定する軸径を区別します。埋め込み式か、突起を差す方式かで穴の大きさが変わります。
03|少しずつ穴あけ
ピンバイスで傾きと深さを確認しながら加工。薄い部分へ強く押し込まず、表面と裏側を確認します。
04|仮合わせ
突き出し量、左右の位置、動力パイプのカーブと長さを実物で確認します。
05|固定を決める
差し込みの保持力を確認。接着が必要なら、キットと金属の材質・用途に合う接着剤を選びます。

キット用の流し込み接着剤で、金属もプラと同じように接着できるとは限りません。接着剤の適合材料を確認し、見える面に流れ出さないよう少量から調整します。

塗装する前に、金属を見せるか決める

金属の質感を残すなら、先に仮合わせを済ませ、塗装中は外しておくと作業を分けやすくなります。ケンプファーはこの方法を使いました。最終組み立てで戻せるよう、部品と取り付け位置を整理しておきます。

金属も塗装して外装へなじませる場合は、塗料や下地材の金属への適合を確認します。仕上げ方を先に決めておくと、固定するタイミングも選びやすくなります。

02|塗装技法を見る

必要な工具・材料を選ぶ

金属パーツは、見た目だけでなく取り付け方式から選びます。埋め込みパーツなら外径、軸付きなら軸径、メッシュなら内径と必要な長さを確認してください。今回の制作記録では商品名・型番まで特定できないため、寸法と使い方を基準にしています。

穴あけ用のピンバイスと適切な径のドリル、仮合わせ後の表面処理に使うヤスリが基本です。持っている工具が使える場合は、買い足す前に対応寸法を確認します。

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穴あけ用|ピンバイスとドリル

ブログの工具紹介で掲載しているピンバイスセットの一例です。今回の3作例で同じ商品を使用したと断定するものではありません。必要な径のドリルが含まれるか、チャックが対応するかを商品ページで確認してください。

表面処理用|ヤスリスティック #600

ブログの工具紹介でも掲載しているウェーブの細型ヤスリです。穴あけ周辺の外装を整える工程に。穴径の調整や金属の切断用ではなく、プラ表面の仕上げとして紹介します。

ヤスリスティックのメーカー情報を見る

実際に使っている基本工具と選び方を見る

小さな素材の違いを、完成形へつなげる

金属ディテールを数か所加える、パイプを一部分だけ交換する。まずは加工と仮合わせがしやすい場所から、欲しい見え方に合わせて選んでみてください。自分で形や寸法を作りたい場合は、3Dプリンターも工作の選択肢になります。

03-01|3Dプリンターの活用と実例

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