MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaを仮組|塗装前提の下処理と組み立てのコツ

MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka 仮組・下処理の制作記録 IMG_5622

HOSS GUNPLA LAB / BUILD RECORD 01

WING ZERO
EW Ver.Ka
MG 1/100 · DRY FIT

MG ウイングガンダムゼロ
EW Ver.Kaを仮組

塗装前提の下処理と組み立てのコツ

翼を広げる、その前に。
分解対策・表面処理・作業環境を、実際の制作から。

MG ウイングガンダムゼロEW Ver.KaのDRY FIT完成
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.KaのDRY FIT完成
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  1. 今回のDRY FITの目的
  2. MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaについて
  3. MGの仮組は作業スペースの確保から
  4. パーツを切り出す・ゲート跡を整える
  5. 仮組後に分解しやすくしておく
  6. 固すぎる可動軸は破損する前に調整
  7. 塗装前の表面処理も進める
  8. 本体組立・ウイングなしのプロポーション
  9. ウイングユニットの構造と可動
  10. ツインバスターライフル
  11. MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka 仮組完成
  12. ネオバード形態へ変形
  13. 仮組して分かったこと|全部やらなくてもいい
  14. 次は塗装工程へ
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今回のDRY FITの目的

今回は、MG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaを仮組していきます。最終的に塗装して仕上げることを前提に、後で分解しやすくする加工、ゲート・ヒケ・パーティングライン・合わせ目の処理、固すぎる可動軸の調整も進めました。

今回紹介する方法は、ガンプラ制作の唯一の正解ではありません。二度切りをすべてのパーツに行う人もいれば、必要な場所だけ行う人もいます。ヒケを徹底的に消す人もいれば、完成後に目立つ場所だけ処理する人もいます。

02

MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaについて

巨大なウイング、ツインバスターライフル、ネオバード形態への変形。このキットの構造を、まずDRY FITで確認していきます。

キット
MG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka
スケール
1/100・MASTER GRADE / Ver.Ka
発売日
2020年11月28日
メーカー
BANDAI SPIRITS

発売日はバンダイ公式WEB取説で確認しています。

今回制作したキット|MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka

03

MGの仮組は作業スペースの確保から

MGになるとランナー数が増えます。僕の作業スペースも無限に広いわけではないので、MGを作るときは机をどう使うかも重要です。

部位ごとの使用ランナーが分かると作業しやすい

以前制作した武者ガンダムの説明書では、「BODY」など各部位の冒頭に使用ランナーがまとめて記載されていました。これなら必要なランナーだけを机に出せます。一方、今回のWingではこの一覧がなく、パーツ番号を確認しながら必要なランナーを探しました。

ランナーにラベルを付ける

そこで、ランナー記号がすぐ分かるようにマスキングテープでラベルを付けました。必要なランナーを探す時間を減らす、小さな工夫です。

マスキングテープでランナー記号を見やすくする
マスキングテープでランナー記号を見やすくする

100均の食器用ラックでランナーを縦置き

必要なランナーは100円ショップで購入した食器用の水切りラックに立てています。平置きすると場所を取る大きなランナーも、縦置きなら省スペース。MGを作るときは毎回この方法を使っています。

100円ショップの食器用ラックでランナーを縦置き
100円ショップの食器用ラックでランナーを縦置き

模型専用品である必要はありません。使いやすければ台所用品でも何でも使う。こういうところも模型制作の面白いところです。

皿を立てるタイプのラックも、サイズや間隔が合えば同じ発想で流用できます。以下は写真で使用している100円ショップの商品とは別商品です。ランナーの大きさや倒れにくさを確認して選んでください。

同じ用途で流用を検討できるラックの例

説明書も机の上に置かない

説明書は棚から吊り下げて確認しています。机に広げる必要がなく、手元の作業スペースを広く確保できます。ランナーの置き方や説明書の位置。派手な技法ではありませんが、長時間作業するMGではこうした小さな工夫が効いてきます。

説明書を棚から吊り下げ、机の上を作業に使う
説明書を棚から吊り下げ、机の上を作業に使う
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パーツを切り出す・ゲート跡を整える

インナーフレームは二度切りしない部分もある

インナーフレームは、ニッパーの背を使ってパーツに近い位置でカットしています。この切り方はぎりぎりまで切りやすい反面、切断部が白化しやすくなります。

今回は塗装前提で、完成後ほとんど見えない部分なので、ここでは二度切りしていません。切断後にヤスリでゲート跡を整えます。白化の見た目は塗装で覆えますが、欠けや割れがないかは別に確認します。

ゲート跡を整えた内部フレーム
ゲート跡を整えた内部フレーム

MGではゲートの切り残しに注意

白化より注意したいのがゲートの切り残しです。パーツ同士の合わせが細かなMGでは、ほんの少し残っているだけでも、最後まで入らない・すき間ができる・周辺パーツの位置がずれる原因になります。見えない場所でも、組み付けに影響する部分はきちんと処理します。

外装パーツに残ったゲートを確認
外装パーツに残ったゲートを確認

外装は必要に応じて二度切り

外装パーツは完成後に見えるため、必要な部分は二度切りします。まずゲートから少し離れた位置で切り、パーツ側に残ったゲートをもう一度カット。最後にヤスリで整えます。完成後に見えるか、跡が目立つかを見ながら処理方法を変えています。

パーツ側に残したゲートを二度目のカットで整える
パーツ側に残したゲートを二度目のカットで整える

今回の切り出しに使っているのは、タミヤの先細薄刃ニッパーです。細い刃先で、パーツ側に残したゲートへ近づけやすくなります。

使用工具|タミヤ 先細薄刃ニッパー

ヤスリでゲート跡と面を整える

ゲート跡や表面処理は#600程度を中心に行っています。このあとサーフェイサーと塗装を行うので、表面が多少白っぽくなっても問題ありません。大切なのは、出っ張りや段差を残さないこと。ヤスリ傷は次の工程でも確認します。

ヤスリでゲート跡と面を整える
ヤスリでゲート跡と面を整える

WAVEのヤスリスティック SOFT-2 #600を使い、パーツの面を確認しながら整えていきます。

使用工具|WAVE ヤスリスティック SOFT-2 #600

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仮組後に分解しやすくしておく

塗装前提の仮組で重要なのが、あとでどうやって外すかです。がっちりはまったパーツを後から分解するのは大変なので、組み立てる前に対策しておきます。

スナップフィットの雄側を斜めにカット

雄側の先端を斜めに約1mmカットし、保持力を少し弱めて分解しやすくしています。約1mmは今回の加工量の目安で、すべての接続部に一律で行うものではありません。短いピンは特に、保持力を確かめながら少しずつ調整します。

スナップフィットの雄側を短くして分解しやすくする
スナップフィットの雄側を短くして分解しやすくする

外しにくいパーツは裏側から押し出す

一度はめると表側から指や工具を掛けられなくなるパーツがあります。クリアパーツだけの問題ではありません。今回は組み立て前に裏側へ1.5mmの穴を開け、分解時に細くて硬い物を差し込んで押し出せるようにしました。

穴は、外したいパーツの裏側に届き、完成後の表面へ露出しない位置を確認して開けます。押すときも無理に力をかけず、パーツの動きを確認しながら少しずつ。表側からこじるより傷を抑えやすくなります。

1.5mmの押し出し穴を開ける工具の例

写真で使用している工具と同一商品かは確認できていません。同じ用途に使える1.5mmドリル付き工具の一例です。

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固すぎる可動軸は破損する前に調整

仮組中、かなり固い可動軸がありました。そのまま無理に動かすと軸や受け側、周辺パーツを破損する可能性があります。そこで軸受けの内側を丸ヤスリでほんの少しだけさらしました。

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塗装前の表面処理も進める

ヒケは目立つ場所を優先

成形時の収縮によって、外装にわずかな凹みができることがあります。いわゆるヒケです。ヤスリを当てると周囲だけ削れ、凹んだところが残るため位置が分かりやすくなります。

目立つ場所なら処理し、完成後ほとんど見えない場所なら省略する。今回はそのくらいの感覚で進めています。全部消すことだけが正解ではありません。

パーティングラインを処理

金型の合わせ目に沿って細い線が残ることがあります。今回は目立つ部分だけヤスリで整えました。このキットでは大量に見つかるわけではなく、気になるところを処理しています。

必要な合わせ目は接着して整える

組み合わせたパーツの中央に合わせ目が出る場所もあります。必要な部分は接着し、十分に乾燥させてからヤスリで表面を整えます。デザイン上の分割線として自然な場所は、活かす場合もあります。

モールドは必要なら彫り直す

ヤスリがけで浅くなったモールドや、サーフェイサー・塗装で埋まりそうな細いモールドは、必要に応じて彫り直します。ここもすべての線を彫る必要はありません。今回は分かりやすい作業写真がそろっていないため、良い実例を撮影できた段階で追加していきます。

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本体組立・ウイングなしのプロポーション

下処理を進めながら本体を組み立てていきます。内部フレームの上へ装甲を重ねていく、MGらしい構造です。

下処理を進めながら本体を仮組
下処理を進めながら本体を仮組

まずはウイングなしの状態。大きな翼の印象が強い機体ですが、本体だけを見るとかなり細身です。装甲分割や内部フレームの露出によって情報量があります。

各部ディテール

頭部・胸部は細かなパーツ分割が入り、成形色の状態でも密度があります。腕部・腰部・脚部には内部フレームが見える場所も多く、塗装時にどこまで色分けするか考える楽しみもあります。

シールドの構造

シールドも表側と裏側を確認。外装の色分けと内部の構造を見ながら、塗装工程で扱う部品を把握しておきます。

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ウイングユニットの構造と可動

このキット最大の特徴は、やはり巨大なウイングです。裏側を見ると、複数のアームと可動軸で構成されています。

羽根を閉じた状態と展開した状態では、シルエットがかなり変わります。仮組のうちに動きと可動範囲を確認しておきます。

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ツインバスターライフル

武装はツインバスターライフル。2挺を分離した状態と、連結した状態の両方を確認しました。

さらにウイングへの収納も可能です。本体・武装・ウイングがまとめて設計されているのが分かる部分です。

ツインバスターライフルをウイングに収納
ツインバスターライフルをウイングに収納
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MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka 仮組完成

ウイングまで取り付けてDRY FIT完成です。本体だけの状態とは印象が大きく変わります。翼によって左右だけでなく上下方向にも大きなシルエットになります。

背面ではウイングを支えるアームと羽根の重なりを確認できます。完成形を見ることに加えて、分解や塗装の順番を考えるための仮組にもなりました。

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ネオバード形態へ変形

このVer.Kaではネオバード形態への変形もできます。MS形態から各部を移動させ、飛行機と鳥を合わせたような独特のシルエットになります。

個人的にはMS形態の方が好みですが、キットの特徴なので一度変形させて確認しました。変形キットは、仮組でパーツ同士が擦れそうな場所も確認しておくと、塗装後のトラブル防止につながります。

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仮組して分かったこと|全部やらなくてもいい

今回改めて感じたのは、塗装前提の仮組は単に完成形を見るためだけではない、ということです。ランナー整理、必要な場所だけの二度切り、分解対策、押し出し穴、固い可動軸の調整、表面状態の確認。普段は無意識に行っていた作業も、言語化してみると意外と工夫しているものです。

ここまで読むと「仮組だけでこんなにやるの?」と思うかもしれません。でも、全部やる必要はありません。今回も内部フレームは二度切りを省略していますし、すべてのヒケを消しているわけではありません。

01|基本講座ガンプラの下処理|どこまで処理する?見えるか・仕上がりに影響するか・組み立てを邪魔するか。判断基準を確認する →まず一体完成させたい方へガンプラを最後まで完成させるコツモチベーションだけに頼らず、完成まで進める考え方 →
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次は塗装工程へ

これでMG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの仮組は完了です。次は一度分解し、表面処理の最終確認、必要なモールドの彫り直し、サーフェイサー、本塗装へ進みます。今回の分解対策が実際にどれくらい役立つかも、次工程で確認していきます。

分解・最終確認サーフェイサー本塗装

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