ガンプラに3Dプリンターを使う|自作パーツでディテールと形を変える

自作ロングライフルとドラグーン追加部品を装備したストライクフリーダム

HOSS GUNPLA LABORATORY / ADVANCED TECHNIQUES

03-013D PRINTING

ガンプラに
3Dプリンターを使う

自作パーツでディテールと形を変える。小さな部品から追加装備まで、実作例で見る3Dプリントの活用。

自作ロングライフルとドラグーン追加部品を装備したストライクフリーダム

3Dプリンターを、何のために使うか

このブログでは、3Dプリンターを使うこと自体が目的ではありません。「ここに小さな部品が欲しい」「装備の位置を変えたい」「市販品にない武器が欲しい」と感じたとき、その不足を補うために使ってきました。

役立つのは、欲しい形を必要な寸法で作り、実物へ合わせて修正できること。同じ部品を複数そろえる使い方も、大きな追加装備を作る使い方もあります。

このページはガンプラ改造への活用と実例を扱います。機材選び・FreeCAD・出力・洗浄・二次硬化は、後半から既存の解説記事へ進めます。

CASE 01|MG ストライクフリーダム

純正デザインの印象を残しながら、機体の大きさに負けない装備を追加した例です。通常MGの作例で、MGEXとは別の制作記録です。

作ったもの
ロングライフルと、純正スーパードラグーンへ組み合わせる追加部品。
必要だった理由
バズーカとロングライフルの中間のような大型武器を、全体の長さとシルエットから自分で決めたかったため。
組み込み方
実物へ持たせてサイズを確認し、形状を修正して再出力。ドラグーンの接続部は部品ごとの差も確認し、穴を調整して8基へ装着しました。
完成時の効果
長い武器とドラグーン周辺のボリュームで、純正の印象を残したまま装備の存在感を増やしました。
ロングライフルの設計資料
ロングライフルの設計資料
3回目の出力で形状を調整したロングライフル
3回目の出力で形状を調整したロングライフル
ロングライフルとドラグーン追加部品の完成
ロングライフルとドラグーン追加部品の完成
自作ロングライフルを装備した完成作例
自作ロングライフルを装備した完成作例

試作で見えた課題:薄い面の波打ち、装備サイズ、接続形状の違い。完成後には接続部の破損もあり、形と寸法だけでなく、力が掛かる部分の強度も考える必要がありました。

設計・試作・再出力の制作記録を見る

完成作例を見る

CASE 02|MG シャア専用ザク Ver.2.0

シャア専用ザクのキットを一般兵カラーで仕上げた作例です。ここでは、肩スパイクとシールドへ追加した3Dプリントパーツを紹介します。

作ったもの
肩スパイクと、シールドに取り付ける小型ディテール部品。
必要だった理由
必要な場所だけ情報量を増やし、単純な形の部品を同じ寸法で複数そろえるため。
組み込み方
出力後にサポート跡と表面を整え、肩スパイクを置き換え。シールドには小型部品を3か所追加しました。
完成時の効果
肩の形状と平面の多いシールドに細部を加え、一般兵カラーの仕上がりへ機械的な密度を足しました。
出力した小型ディテールパーツ
出力した小型ディテールパーツ
3Dプリント製スパイクを肩へ取り付けた状態
3Dプリント製スパイクを肩へ取り付けた状態
シールドへ追加した小型ディテール
シールドへ追加した小型ディテール
一般兵カラーで仕上げたMG シャア専用ザク Ver.2.0
一般兵カラーで仕上げたMG シャア専用ザク Ver.2.0
肩・シールドの加工記録を見る

一般兵カラーの完成作例を見る

CASE 03|MG ガンダムMk-II Ver.2.0

ヘイズル改用シールドブースターを、狙った位置へ取り付けるための接続部品を作った例です。装備全体を作り直さず、必要な接続部分だけを設計しました。

作ったもの
FreeCADで設計した、シールドブースター用の接続パーツ。
必要だった理由
加工なしでも装着できましたが、そのままでは位置が低く感じたため。
組み込み方
腕側とシールド側の接続部をつなぐ形を設計。出力トラブルや形状の手直しを経て、装着テストを繰り返しました。
完成時の効果
シールドブースターを約20mm上へ移動し、肘の裏側付近まで持ち上げました。小さな部品で装備全体の見え方を変更しています。
FreeCADで設計した接続パーツ
FreeCADで設計した接続パーツ
3Dプリンターで出力した接続パーツ
3Dプリンターで出力した接続パーツ
シールドブースターの位置変更前
シールドブースターの位置変更前
接続パーツで位置を約20mm上げた状態
接続パーツで位置を約20mm上げた状態
設計と装着テストの制作記録を見る

MG ガンダムMk-IIの完成作例を見る

補足作例|高機動型シャア専用ザク

肘関節の形を変える加工では、削った部分へ埋め込む皿状パーツを自作しました。直径6mm・厚さ3mmの部品を出力し、加工した穴へ合わせて瞬間接着剤で固定しています。

肘関節へ埋め込む直径6mm・厚さ3mmの出力パーツ
肘関節へ埋め込む直径6mm・厚さ3mmの出力パーツ
透明な3Dプリントパーツを肘関節へ埋め込んだ状態
透明な3Dプリントパーツを肘関節へ埋め込んだ状態

欲しい寸法の小さな部品を作り、既存の形を補う使い方です。同じ記事のミサイルポッドは別キットから流用したもので、3Dプリント製ではありません。作りたい形に合わせて、出力と既存部品の流用を選んでいます。

高機動型シャア専用ザクの加工記録を見る

小型パーツから始める考え方

最初から大きな武器や外装を作る必要はありません。円柱や直方体を組み合わせた小さな部品でも、ガンプラ制作に役立ちます。寸法合わせと出力を経験してから、武器や大型装備へ広げる方法の一例です。

  • 接続位置を変えるスペーサー
  • 関節や装甲へ埋め込む小型ディテール
  • 市販品では寸法が合わない部品
  • 慣れてきたら、武器や追加装備へ

作りたい部品の外形だけでなく、取り付ける面・穴・差し込み部も先に測ります。画面上で完成させるより、一度出力して実物へ合わせると、干渉やサイズの違いを見つけやすくなります。

出力後の処理・取り付け

出力したパーツは、必要な洗浄と二次硬化を済ませてから、サポート跡と表面を整えます。処理の順序や条件はレジンと機材の指定に合わせ、詳しい工程は既存記事で確認してください。

表面を整える
サポート跡や面の状態を確認し、塗装へ進めるように調整。
実物で合わせる
キットへ仮合わせし、穴や差し込み部の干渉を確認。無理な力で押し込まないようにします。
寸法を直す
小さな差は現物で調整し、大きな差や形状の問題はデータを修正して再出力。
固定して塗装
素材と用途に合う方法で固定します。高機動型ザクの肘パーツでは瞬間接着剤を使いました。

硬化したレジンは、キットのプラ素材と同じ感覚で扱うと欠ける場合があります。特に薄い部分や接続部は、装着時の力と完成後の保持も考えながら調整します。

工程・機材を調べる技術ファイル

PROCESS / RESIN PRINTING

光造形3Dプリンターの使い方

出力・洗浄・サポート除去・二次硬化の工程を、実際の作業写真で確認します。

技術ファイルを読む
TOOLS / CAD / SETUP & DESIGN

ガンプラ改造に3Dプリンターを使う方法

必要機材とFreeCADを含む全体像。設計からガンプラ用パーツとして仕上げるまでを整理しています。

技術ファイルを読む

今後の発展|Blenderも少しずつ試す

これまではFreeCADを中心に使ってきました。Blenderは触り始めた段階なので、今後、曲面パーツやバーニアなどで試していく予定です。実制作で結果が残ったものから、記事へ追加していきます。

必要な形を、自分で作る選択肢

小さなディテールから装備そのものまで、3Dプリンターは改造の選択肢を増やします。作りたい完成形を決め、実物へ合わせ、必要な部分を修正する。その記録を、次の制作へつなげていきます。

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