MG νガンダム Ver.Ka 制作②|武装・本体を立ち上げ塗装で仕上げる

頭部と本体の基本塗装を確認するMG νガンダム Ver.Ka

RX-93 / ν GUNDAM

BUILD DETAIL 02

GRADATION
PAINT
DETAIL PAINT

武装から本体へ。立ち上げ塗装で陰影を作るMG νガンダム Ver.Ka 制作②
WEAPONSFIN FUNNEL × 6BODY PAINT
01 / INTRODUCTION

決めた塗装方針を、
νガンダム全体へ
展開する。

DETAIL 01で仮組と塗装準備を終え、純正カラーの印象を大きく変えず、立ち上げ塗装で陰影を加える方針を決めました。

ここからは武装を試金石にして、フィン・ファンネル、本体装甲、内部フレーム、頭部、細部へ同じ考え方を広げます。武器と本体を別々に作るのではなく、ひとつのνガンダムとして色と質感を揃える工程です。

  • 主要色を先に固定し、部位ごとの説明を重複させない
  • 武装から本体へ同じ陰影表現を展開
  • フレームはパールとアクセント色で素材差を追加
  • 基本塗装・細部塗装が完了した位置で次工程へ渡す

02 / COLOR PLAN

色を先に決め、
全体をつなぐ。

下地をすべて隠し切らず、面の中央へ色を重ねて陰影を残すのが今回の基本です。サーフェイサーの希釈やエア圧、吹き方は、サーフェイサー解説記事で詳しくまとめています。

01

WHITE

BASE

サーフェイサーグレー1200

COLOR

灰色9号

グラデーション塗装

02

GRAY

BASE

サーフェイサーグレー1200

COLOR

明灰白色1

本体装甲の色分け

03

NAVY

BASE

サーフェイサーブラック1500

COLOR

ネービーブルー

グラデーション塗装

04

YELLOW

BASE

サーフェイサーグレー1200

COLOR

黄橙色 / ダークイエロー

武装と本体で使用色を変更

05

RED

BASE

サーフェイサーマホガニー1000

COLOR

レッド

ソリッド塗装

YELLOW / USE SEPARATELY

黄色は同じ色としてまとめず、武装・フィン・ファンネルには黄橙色、頭部や肩・脚など本体側にはダークイエローを使いました。

03 / WEAPONS

武装で、塗装の基準を作る。

白とネービーブルーの陰影を先に武装へ適用し、本体へ広げる仕上がりの基準にしました。

立ち上げ塗装を終えたビームライフル
BEAM RIFLE

ブラック下地のネービーブルーと、グレー下地の灰色9号で塗り分けました。仕上がりは少し単純に見え、今なら小さな差し色を加えてもよかったと感じます。

立ち上げ塗装を終えたニュー・ハイパー・バズーカ
HYPER BAZOOKA

白とネービーブルーに、マホガニー下地からのレッドを追加。伸縮機構を残したまま本体と同じ色調へ揃えました。

塗り分けたシールド裏面
SHIELD / REAR

表面は白の立ち上げ塗装、裏面はパーツ単位で色分け。上部の赤いワンポイントはポスカを使っています。

立ち上げ塗装を終えたシールド表面
SHIELD / FRONT

広い白い面でも単調にならないよう、端部に下地を残して面の中央を明るくしています。

塗装した2種類のビームサーベル
BEAM SABER × 2

形の異なる2本が付属。グリップを白でグラデーション塗装しましたが、ここは狙いどおりきれいに整えられませんでした。

04 / FIN FUNNEL

06

同じ仕上がりを、
6基で揃える。

フィン・ファンネルは白、ネービーブルー、黄橙色をそれぞれ立ち上げ塗装しました。1基ごとの工程を6回繰り返すため、νガンダムの塗装量を強く実感する部分です。

しかも、ただ6基を終わらせるだけではなく、並んだときに陰影の強さを揃える必要があります。手間はかかりましたが、制作時に理想としていた色へまとめることができました。

白、ネービーブルー、黄橙色で塗装したフィン・ファンネル6基
WHITE / NAVY / YELLOW ORANGE
FIN FUNNEL × 6

05 / INNER FRAME

黒を起点に、
素材差を塗り分ける。

外装を外したときだけ見える部分にも、パールとアクセント色で機械らしい変化を加えました。

黒下地とホワイトパールで塗装した内部フレームパーツ
01 / MAIN FRAMEサーフェイサーブラック1500 → ホワイトパール
クランベリーレッドパールで塗り分けた内部フレーム
02 / ACCENTブラック下地 → クランベリーレッドパール
ブルーパールで素材差を表現したバックパック内部
03 / BACKPACKブラック下地 → ブルーパール
PEARL & METAL

単色ではなく、見える場所へ変化を置く

メインは黒下地からホワイトパール。部分的にクランベリーレッドパールと少量のゴールドを加え、金属素材の違いを表現しました。

BACKPACK

ブルーは想像より強く出た

バックパックのブルーパールは思った以上に青くなりました。ただし組み上げると見える範囲が限られるため、内部のアクセントとしては強めでも成立すると感じました。

PRODUCTION NOTE

制作当時の塗料記録をそのまま残す

クランベリーレッドパールは、旧記事では販売終了と記録していました。ここでは現在の商品へ置き換えず、実際に使用した色として掲載しています。

06 / HEAD UNIT

発光を考え、
光を通す場所を塗る。

バンダイ製の別売LEDユニットを使用できる構造を活かし、頭部は発光経路と遮光を意識して処理しました。

01

下地とマスキング

メインカメラ周辺には遮光性を意識したシルバーを下地に使い、下側から入る光を残したい部分はマスキングゾルで保護しました。

マスキングゾルで発光部を保護した頭部クリアーパーツ
02 / MASKING SOL
マスキング後にブラックを塗装した頭部クリアーパーツ
03 / BLACK PAINT
綿棒とラッカー溶剤でツインアイ部分を拭き取る工程
04 / WIPE WITH COTTON SWAB
頭部塗装を終えたMG νガンダム Ver.Ka
05 / HEAD PAINT RESULT
OPTIONAL BANDAI LED UNIT

これはLEDの自作や電飾改造ではありません。MG νガンダム Ver.Kaに対応するバンダイ製別売LEDユニットで確認できる発光を考えた塗装処理です。ユニットを恒久的に組み込む加工も行っていません。

07 / BODY ARMOR

白い装甲を、
単調にしない。

基本レシピを繰り返す説明は省き、部位ごとに変えた色とアクセントへ焦点を絞ります。

ネービーブルー、白、グレーで塗り分けた胸部と腹部
CHEST / ABDOMEN

胸部はネービーブルー、白、明灰白色1。濃色と明色で面の重なりを見せました。

白、グレー、レッドで塗り分けた腰部
WAIST

白とグレーを基調に、レッドをソリッド塗装。小さな色面で中心部を引き締めます。

白、グレー、ダークイエローで塗り分けた脚部
LEGS / THRUSTER

脚部は白、明灰白色1、ダークイエロー。ふくらはぎのダクトや肩のバーニアにはゴールドの缶スプレーを使いました。

ONE COLOR PHILOSOPHY

純正配色を変えずに、
下地の残し方で立体感を加える。

胸・腹、腰、肩・腕、脚で主要色は共通です。色数を増やすのではなく、白とグレーの明暗、ネービーブルーの深さ、小さな黄・赤・金の配置で全身をまとめました。

08 / DETAIL PAINT

エアブラシが届きにくい、
小さな面を拾う。

細部は商品紹介ではなく、塗装面に情報を追加するための補助工程です。ガンダムマーカーで内部フレームの小さな凹凸や縁を塗り分けました。

内部フレームの細部塗装に使用したガンダムマーカー
TOOL / GUNDAM MARKER
ガンダムマーカーで細部を塗り分けた内部フレーム
RESULT / SMALL ACCENT

09 / ASSEMBLY CHECK

塗装した色を、
全身で確認する。

武装から本体までを組み、DETAIL 01で決めた方針が一つのνガンダムとして成立しているかを確認します。

基本塗装と細部塗装を終えて全体を確認するMG νガンダム Ver.Ka
BASIC PAINT / FULL BODY CHECK
PAINT RESULT

配色は純正の印象のまま。
白とグレーには狙った陰影が残った。

色そのものを大きく変えず、立ち上げ塗装で各面の中心を明るくしたため、νガンダムらしい配色と立体感を両立できました。パーツ数は多く時間もかかりましたが、武装で作った基準を本体へ展開したことで、全体の色調は揃えやすかったです。

ここで基本塗装と細部塗装は完了です。スミ入れ、デカール、ウェザリング、最終トップコートは次のDETAIL 03で扱います。

10 / WHAT I LEARNED

濃色の陰影は、
後工程で沈む。

狙い、結果、反省まで残すことで、次に同じ表現を使うときの判断材料にします。

OBSERVATION / NAVY BLUE

ネービーブルーのグラデーションは、
つや消しクリア後にほとんど分からなくなった。

ブラック下地からネービーブルーを重ね、濃色にも陰影を付けました。しかし後の工程でつや消しクリアを吹くと、明暗差が想像以上に目立たなくなりました。一方、ホワイトとグレーでは狙った陰影を比較的残せています。

今なら、ネービーブルーへホワイトなどを混ぜて明るい側を作り、完成時に残したい差をもう少し大きく取ります。濃色の立ち上げ塗装は、塗装直後だけでなく、クリア後にどう沈むかまで考える必要があると分かりました。

  1. 01

    6基はまとめて基準を揃える

    フィン・ファンネルは一基ずつ完成させるより、同じ色の工程をまとめる方が陰影を比較しやすくなります。

  2. 02

    濃色は明度差を強めに考える

    ネービーブルーは後のつや消しで差が沈みました。塗装直後より先の状態を見越す必要があります。

  3. 03

    小さな差し色が機械感を作る

    内部フレームのパール、赤、金、マーカーの小さな塗り分けが素材差として効きました。

  4. 04

    うまくいかなかった部分も次へ残す

    ビームサーベルのグリップなど、整わなかった箇所も次回の塗り方を考える具体的な記録になります。