RX-93 / ν GUNDAM
BUILD DETAIL 03
DECAL
WEATHERING
FINAL FINISH
色を塗る工程から、
完成品へ仕上げる
工程へ。
DETAIL 02で基本塗装と細部塗装を終え、νガンダムらしい配色と立ち上げ塗装の陰影ができました。ここからはマーキング、使用感、最後の陰影を重ねて完成作品へ変えていきます。
すでに基本塗装で面の表情を作っているため、今回のウェザリングは汚しを強くすることが目的ではありません。デカールで情報量を増やし、チッピングと汚れを必要な場所へ少量加え、立ち上げ塗装の陰影を残すことを優先しました。
02 / PANEL LINE
面の陰影に、
線の情報を加える。
スミ入れはブラックとグレーを使いました。ネービーブルーの部分にはグレー、その他の部分にはブラックを流しています。
白い装甲ではモールドが読み取りやすくなり、DETAIL 02で作った面のグラデーションへ、細い線の情報が加わりました。濃いネービーブルーにはブラックを重ねず、グレーで線が沈みすぎないようにしています。

PANEL LINE COLOR
03 / DECAL
2日かけて、
Ver.Kaの情報量を作る。
大量のマーキングは負担の大きい作業ですが、白い装甲をVer.Kaらしい完成状態へ変える重要な工程でした。

デカールだけで、約2日。
細かなデカールが多く、貼る位置を確認しながら進めるだけでもかなり時間がかかりました。老眼を感じ始めた自分には特に集中力が必要な作業でした。


白い面を増やすのではなく、
機体として読むための情報を増やす。
デカール前は立ち上げ塗装の陰影が主役でした。マーキングが入ると、装甲の面ごとに視線の止まる場所が生まれます。ふくらはぎの大きなデカールはシワができやすかったため、マークソフターで密着させました。

04 / PROTECTIVE COAT
貼ったデカールを、
次の作業から守る。
チッピングではパーツを手で持ち、スポンジを当てます。その途中で小さなデカールが剥がれることがあったため、今回はウェザリングへ進む前につや消しクリアを軽く吹きました。
この保護層を入れることで、デカールを貼った状態を一度固定し、安心してチッピングへ移れます。「貼る→保護する→汚す」という順番には、仕上がりを守る理由があります。
05 / CHIPPING
傷は少量。
エッジへ使用感を置く。
激しく破損した機体ではなく、立ち上げ塗装へ少しだけ使用感を足す位置づけです。


エナメルのダークグレーと、メラミンスポンジ。
エナメル塗料のダークグレーをエナメル溶剤で少し薄め、メラミンスポンジの角へ付けました。ティッシュで付き方を試してから、傷が入りそうな場所へ軽く押し当てています。
全面へ均等に付けるのではなく、装甲の角や触れやすそうな位置を選びました。塗料を置く量を抑え、基本塗装の陰影とデカールが埋もれないようにします。
06 / WEATHERING MASTER
汚れを足すのではなく、
傷の質感をつなぐ。
白装甲は効果が見えやすいため、全体を見ながらガンメタルを軽く重ねました。

チッピングを、金属感のある傷へ。
ウェザリングマスターCセットのガンメタルを、チッピングでダークグレーを付けた部分へ軽く重ねました。指でこすると消えやすいため、触りすぎず次の工程へ進めています。
白い装甲では少量でも目に入るため、汚れを広げるより、チッピングの位置へ質感を補う感覚で調整しました。
07 / SHADOW ADJUSTMENT
最後に、全身の陰影を
つなぎ直す。
DETAIL 02の立ち上げ塗装は、基本色を塗りながら面の陰影を作る工程でした。ここで行うシャドー吹きは、デカールとウェザリングを加えた後の全身を見て、最終的な明暗のバランスを整える工程です。
いつも使うフラットブラックではなく、今回はチッピングにも使ったダークグレーをエアブラシで吹きました。想像より自然な汚れ方になり、白装甲のエッジと奥まった部分を無理なくつなげられました。

08 / FINAL TOP COAT
すべての表現を、
一つの表面へまとめる。
チッピング、ウェザリングマスター、シャドー調整が終わった後、最後につや消しトップコートを吹きました。塗装、デカール、使用感を同じ表面状態へまとめ、ここで仕上げ工程は完了です。
胸部など濃い色の部分ではウェザリングが目立ちにくく、白装甲ではダークグレーが自然に残りました。濃色と淡色で同じ汚し方が同じ見え方にならないことも、今回の制作で分かった点です。
09 / DETAIL CLOSE-UP
情報を足しても、
陰影を消さない。
完成鑑賞ではなく、頭部、胸部、肩、白装甲のエッジへ加えた仕上げを確認します。

赤やグレーのマーキングが白装甲を細かく区切り、Ver.Kaらしい密度を作りました。
チッピングはエッジと接触しそうな位置へ限定し、傷の量を増やしすぎていません。
立ち上げ塗装の陰影を残しながら、ダークグレーで最終的な奥行きを整えました。
10 / WHAT I LEARNED
加えすぎないことも、
仕上げの判断。
今回のνガンダムを仕上げて感じた、立ち上げ塗装とウェザリングの関係です。
すべてを強くすると、
それぞれの表現が競合する。
基本塗装ですでに陰影を付けているため、ウェザリングを増やしすぎる必要はありませんでした。そこへ大量のデカール、チッピング、ガンメタル、シャドーを加えると、どれか一つが強すぎるだけで立ち上げ塗装の表情が見えにくくなります。
今回は作業ごとに全体を見直し、白装甲で効果が強く出たら次の汚しを控えるようにしました。方法を増やすことより、どこで止めるかを決めることが、完成時のまとまりにつながったと感じています。
- 01
デカールは保護してから触る
つや消しクリアを軽く吹くことで、チッピング中の剥がれを抑えられました。
- 02
白装甲は少量でも効果が出る
ダークグレーやガンメタルが見えやすいため、全身を見ながら量を調整しました。
- 03
濃色では汚れが沈みやすい
胸部のような重い色では、白装甲と同じ処理でもウェザリングが目立ちにくくなりました。
- 04
シャドーは最後の全体調整
基本塗装の再現ではなく、すべての仕上げを見た後に明暗をつなぐ工程として使いました。

11 / COMPLETION
24
開封から24日。
すべての工程が完了。
仮組、武装とフィン・ファンネル、立ち上げ塗装、細部塗装、そして今回の最終仕上げを終え、MG νガンダム Ver.Kaが完成しました。
このページでは工程の終着点として一枚だけ掲載します。完成作品の全身、背面、フィン・ファンネルを含む姿は制作まとめページで詳しく紹介しています。
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